サイボウズの株価はテレワークで上昇したのか財務分析してみた

Cybozu(サイボウズ)はグループウェアの大手企業ですね。
最近ではなんと、テレワーク関連株ということなのか、株価が上昇して、ここ2ヶ月ほどはすこし落ち着いたようだけど、それでも株価水準は高いです。
サイボウズの財務分析をすると、この会社はとても優良なのが分かりました。
では何が優良なのか、これから解説していきます。

現在の株価水準

サイボウズ株価


2019年12月25日までは株価1200円前後をウロウロとしていました。
その後、26日に出来高が急増して、というより爆増して、株価も1400円突破。
これは新コロナウィルスによるロックダウンの可能性を予見していたには少し早い動きですね。
2月半ばまで上昇して、最高値を更新、その後、相場の暴落に引っ張られて3月13日に1177円まで下げました。

新コロナウィルスによる暴落からの回復局面においては株価急上昇で、7月14日に3640円を更新。
これはテレワークの期待を一身に受けての買いだったのでしょう。
9月11日時点では25日移動平均線が75日移動平均線を割り込み出したので、ここがトレンド転換になるのか気になります。

サイボウズってどんな会社?

サイボウズのビジネスは、グループウェアという会社組織で情報をシェアするためのツールを開発販売しています。
主な商品は以下です。

・Kintone ビジネスアプリ作成クラウド
・Office 中小企業向けグループウェア
・Garoon 中堅・大規模向けグループウェア
・Mailwise 届いたメールをグループでシェア
・クラウドプラットフォーム クラウドプラットフォーム
・企業研修プログラム 問題解決できる組織を作る研修

この製品群でビジネスを展開しています。
時節柄、資料やデータのアクセスが会社の棚にあると出勤せざるを得ないですが、仮にグループウェアに集積されていると、リモートワークが可能になります。
そう言った意味では追い風が吹いている状況でのビジネスになるんでしょうね。
恐らく、断定は全くできないけれど、そういった意味もあって個人投資家の買いも入っている結果としての株価高なんだと思います。

財務分析で見る経営状態

決算書は2019年12月を参照しています。
なかなか優秀な経営状態だと見て取れます。

収益性を見る

収益性2019年12月018年12月参照
ROA12.94%9.41%計算値
ROE27.4%19.8%決算書
売上高営業利益率12.9%9.8%計算値

対前年比で見ると、収益性が良くなっているのが分かります。
決算短信を見ても、昨年同期比で17.1%の増加、営業利益は30.3%増加となっています。
かなり収益が高い状況と見て取れますね。

安全性を見る

安定性2019年12月2028年12月参照元
自己資本比率45.4%46.4決算書

サイボウズは決算書を見たところ、有利子負債がないんですよね。
ということは無借金経営なので、安全性は抜群となります。
自己資本比率も高く、経営状態については文句なしに優良です。
会社経営の拡大期は、設備投資、人材投資、広告による販促で売上拡大なんかで資金が必要ですが、現在のサイボウズは急拡大路線ではないと見て取れます。

成長性を見る

成長性2019年12月2018年12月参照元
売上げ高伸び率19%19%計算値
営業利益伸び率57%38%計算値

成長性はYear on Yearで見ますが、売上高伸び率は一定の成長のところ、営業利益率の伸びがすごいです。
サイボウズのように開発と運営にかかる固定費はユーザーの伸びと一緒に増えるわけではありません。
例えば、製造業であれば、売上げが伸びれば材料仕入れや残業代などの人件費が増えて、固定費も増えます。
ソフトウェア業界は開発したソフトの固定費はユーザーの増加に伴って増えないです、通常。

なのでユーザーが増えれば増えるほど、それが利益となって会社に残ります。
サイボウズの商品力に加えて、営業力も非常に強いんじゃないかと思います。

サイボウズの経営課題

ではこれだけ財務がいいサイボウズの株価はどうなのか?
会社として今後も十分収益を上げていけるのかを考えてみたいと思います。
会社の経営を分析する手法にSWOT分析があります。

・Strength(強み)
・Weekness(弱み)
・Opportunity(機会)
・Threat(興味)

この頭文字をとったものですね。
では簡単ですが、決算書にある事業のリスクもあることなのでちょっと分析してみましょう。

サイボウズのSWOT分析

強みは、潤沢な資金を留保している関係で、人材への積極投資ができる状況。
つまり製品開発にリソースをかけられることを意味していて、今後の製品展開次第で今以上の収益が期待できます。
弱みとしては、特定領域のソフトウェアなので新しいテクノロジーに置き換わったら、製品が淘汰される事も考えられますね。
機会は、リモートワークの推進が近々では一番大きなモノでしょうね。
脅威は、個人情報保護に関する法令や情報漏えいのセキュリティーホールなどがあった場合の信用棄損などがあります。

投資水準を見てみよう

現在の株価は割安かどうかを見るには、PER(株価収益率)が簡単な指標です。
その他にも、PBR(株価純資産倍率)も参考になります。
現在ではキャッシュフローもしっかり投資判断に入れようという事で、PCFR(株価キャッシュフロー倍率)も参考にされています。

サイボウズの株価水準


現在の株価水準で言うと、PERもPBRも高い水準を示していて、決して割安株ではありません。
今後の株価はどのように推移するのか、注目していきたい銘柄の一つです。

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