ソフトバンクグループの株価を財務から眺めてみると

ソフトバンクグループの株価は、9月18日時点で6,545円をつけています。
2020年3月決算では投資先の事業状況が不良に陥っているため、巨額の損失を出しました。
営業利益が1兆3646億円の損失です。
それでも株価が下落した局面は新コロナウィルスの相場だけで、それ以降は再び株価が上がりました。

不思議なので財務の数字を見てみました。
こちらです。

現在の株価水準


2020年8月4日に7,077円の高値をマークしました。
これはARMの売却なんかも反映されている期待値なのでしょうか?!
いずれにしても、決算で巨額損失を出した割に、かなり上向いた株価です。

ちなみに、決算がマイナスだったため、PERは算出されていません。
よって現時点での株価が割高なのか割安なのか、指標がややハッキリしませんが、トレンドから見て少し買いづらい水準ではあるかもしれません。

ソフトバンクグループの事業構造は?

参加に、ヤフー、ZOZOなどのポータルサイトやECサイトがあります。
また携帯電話やブロードバンド回線の会社を有し、さらには新興企業への投資によって子会社化しています。

基本的にはテクノロジー系の企業に投資をしていて、AI関連などへ重点的に選定しているようです。
またWe Workについては、100%子会社のため、ここでの債務が非常に重く、今回の営業寝室に結びついたようです。

基本的には投資会社として、巨額の資金を使い、事業ポートフォリオを多角化している印象です。

財務分析で見る経営状態

新型コロナの影響は限定的です。
一旦株価は下げましたが、その後急回復しています。
ただし、財務を十分反映しているのかは定かではありません。

決算短信を見ながら、財務が堅調なのか、併せてチェックする必要があります。

収益性を見る


2020年3月は前年度比、マイナスです。
営業利益の巨額損失、それにともなって経常利益も飛んでますから、まぁ、こんなものでしょう。

しかし、これほどの巨額損失を出しても、会社としては保っているということは、銀行が潰さないということなのでしょうね。
もちろん、事業資金として現金相当の流動性も3兆3690億円ありますから、当座の資金は問題なさそうです。

安全性を見る


自己資本比率が、2019年3月の21.1%から2020年3月で15.9%に下がっています。
また有利子負債対営業キャッシュフローも約2倍近く跳ね上がっています。
売上高営業キャッシュフローは18%と改善していますが、この裏には、投資キャッシュフローのマイナス、財務キャッシュフローのプラス(つまり借入)があります。

安全性の指標だけを見ると、やはり悪化していると見るのが普通です。
ただここで株価が上がっているのが不思議なんですよね。

成長性を見る


売上高伸率、営業利益伸率ともにYear on Yearで見たら、当然マイナスですね。
2020年については、利益が出た場合、一気に改善する指標です。

株式投資においては、重要な指標の一つですが、なんか茶番というか出来レースというか、2021年3月決算では数字の改善があるでしょうから、当然劇的な回復、な数字になるでしょう。

ソフトバンクグループの経営課題をSWOT分析


強みは何といっても、資金力でしょうね。
有利子負債は、13兆1318億円あり、これは銀行などが潰せない規模です。
貸し手は逆に潰しにかかれないでしょうね、この規模では。
つまりこれが強みです。

弱みについては、投資判断のミスがダントツだと思います。
内部環境における弱みですから、経営者の投資判断ひとつで巨額損失が出るわけです。
判断が当たっているうちは株価も順調なのでしょう。
でも、最近の株価についてはちょっと説明がつきませんね。

機会としては、テクノロジー系の企業に投資していますから、業界スタンダードを取れると収益が爆増するでしょう。
そうした企業を選定しているはずなので、将来性という意味では多くの株主が期待値を上げて、孫さんを応援したくなるんだろうな、と思います。

脅威は、市場環境の変化ですから、投資した会社のテクノロジーが一気に陳腐化して財務不良に陥ったり、また株式市況の低迷で資金調達や株価の含み損で財務体質の悪化を招くのが怖いところ。

投資水準を見てみよう


では株価は割安なのか、割高なのか。

これは判断つきません。
出来高はかなりあるので、機関投資家も積極的に絡んでいるための株価なのだろうと想像します。
であるならば、ソフトバンクグループ株を個人投資家が買っていくのは、安定して利益を上げられるのか、非常に疑問です。

少なくとも自分であれば、ウォッチはすれども、エントリーはよっぽどじゃないとしないと思います。
ただし、応援したいという気持ちがあれば、いかなる株価水準でも個人投資家にとってはあまり気になるところではないんじゃないかと思います。

株式投資は難しくはないですよ。
初心者はこちらのページが参考になります。

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