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すかいらーくホールディングスの株価を3つの指標から読んでみる【2020年は上昇して終わるか?】

すかいらーくHDの株価は、9月10日の株主優待の変更によって、下落方向に窓を開けて急落しました。
本業自体は数年にわたり、増収減益で、外食産業としては、かなり難しいかじ取りを求められる経営なんじゃないでしょうか。

今回、収益性、安全性、成長性の3つの数字を見ながら、すかいらーくHDの株価がどのようなトレンドになるのか読み解いてみたいと思います。

現在の株価水準


2019年12月5日に2244円の天井をつけて、新コロナ相場によって急落。
その後、一旦は持ち直すも、9月10日に株主優待の条件変更を発表し、二番底を狙う展開に。
株主優待は、条件が悪くなるため、個人投資家の投げ売りが入った模様ですね。

店舗で使える食事券ですが、人間は損をするのを嫌いますので、条件改悪であれば株を売りたくなるのも分かります。
とはいえ、株価水準が下がれば、現在のビジネス環境における収益を考えると、今後は新コロナが収束していった場合に売上げが戻ってくるのは確実なため、一段安くなったところで拾うのはありかもしれません。

すかいらーくHDの事業構造は?

すかいらーくHDは、すかいらーくを始めとしたレストランの経営、その業務支援事業、海外子会社となります。

・ファミリーレストラン経営
・ブランド展開:すかいらーく、ガスト、藍屋、バーミヤン、から好し、など
・台湾における日本でのレストランブランドを冠したレストラン展開
・食品販売、配送、店舗清掃・保守、リネンサプライの提供など支援業務

台湾では、日本のレストランブランドを展開してるようです。

財務分析で見る経営状態

売上げはYear on Yearでみると伸びています。
営業利益は逆にYear on Yearで見ると、減少しています。
つまり、増収減益が続いている事になります。

そこを詳しく数字で見ていきましょう。

収益性を見る


ROA、ROEともにYear on Yearで数値が低下しています。
これは売上げが上がっているのに関わらず利益が減少、または、新規投資により総資産が増える事で数字的に収益性が下がります。

2019年12月の貸借対照表を見ると、固定資産が増えています。
それと対になるように、長期負債が増えています。
これは店舗改修や取得による資産が増えた事を意味しています。
さらに、資産取得によって減価償却が増えるので、利益を圧迫します。

また、借入が増える事で負債が増え、株主資本は減少しますので、ROEが低下しているのは、この部分に理由があります。

安全性を見る


自己資本比率が下がって、負債比率が上がっているのは、負債が増えた事によって、株主資本が減ったためです。
有利子負債対営業キャッシュフロー倍率は前年度比で減少してますから、本業でのキャッシュは十分発生していて、負債は返していける事を意味しています。
その裏付けとして、売上高営業キャッシュフロー比率が増えています。

成長性を見る


Year on Yearで年度を追っていくと、営業利益は毎年前年比で減益しています。
とはいえ、売上げは減っていませんから、人件費や仕入れのコスト増で営業利益が圧迫されている場合、この分野の構造を早急に変える必要があります。

ただし、今後も人件費は下がる事はありませんから、少人数で店舗運営が回していけるようなIT化を進めることは経営陣の目標の一つではないでしょうか。
また、設備投資や店舗取得にかかる費用も大きいとはいえ、店舗改装でニーズの変化に対応しないと、売上げも上がらなくなってきます。
コストを抑えつつ、ニーズの変化を捉えていく、という難しい経営課題に挑戦していることと思います。

すかいらーくHDの経営課題をSWOT分析


すかいらーくHDは、レストランブランドが多く、また料理のジャンルもばらけているので、外部環境の変化に対応しやすい体質であろうことは想像できます。

今後は人口減による需要減に直面します。
マクロトレンドはすでに何年も前からありますから、これを織り込み済みで経営されていることと思います。

投資水準を見てみよう


投資水準としては、しばらくは株価低迷かもしれません。
2019年12月決算時点でのPERは44倍ですから、割高感はありそうです。
とはいえ、新コロナによる外食需要減からの回復はこれから始まります。

株主優待の条件変更による株価下落については、一段下げとなったとしても、需要回復が鮮明になってきた段階で、株価上昇に入ることも予想されます。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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