任天堂の株価が強いのは3つの指標が関係していた【2020年の株価動向は上昇か?!】

任天堂の株価は、2020年3月の暴落から一転して、上昇しています。
途中で踊り場がありましたが、3段上げています。
財務内容は超がつくほど優良な企業で、この売上規模で無借金というのは驚愕に値します。
収益性、安全性、成長性の指標から強さの秘密を探ってみることにしました。

現在の株価水準


3月18日に31880円の底を打ってから、9月3日には61300円を回復、この辺で踊り場になりそうですが、Nintendo Switch本体とソフトウェアの販売を見ると、これよりも一段上に行きそうな感じもします。

ハードウェアは2,103万台(前年同期比24.0%増)と大幅に伸びました。
ソフトウェアも驚異的な伸びで、ソフトウェアの販売本数は1億6,872万本(前年同期比42.3%増)となっています。

株価はこれを受けて、この先の収益性に対して、期待値が高ければ株価ももう一段伸びるかもしれません。

任天堂の事業構造は?

任天堂は、ゲーム機器の開発・販売の事業構造です。
製造会社は国内に有し、外注で中国などのEMSを利用しているようです。

販売会社も国内海外ともに子会社を有し、販売網を築いています。

初期は花札の製造販売会社というのは、あまりにも有名ですが、電子遊技機(家庭用ゲーム)というジャンルで先頭を走るメガカンパニーとして日本を代表する企業になっています。

またゲームキャラクターの版権を扱う子会社もあります。
キャラクタービジネスは、ゲームなどのコンテンツにとどまらず、幅広い分野で展開が可能なため、ゲームでヒットを飛ばす事によって、収益の多層化が可能になります。

財務分析で見る経営状態

任天堂の売上げは、1兆3085億円あり、2584億円の利益を誇ります。
ざっと計算すると利益率19.76%を超える財務内容で、非常に優秀です。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROA、ROEともに10%を超えています。
この水準の数字は、欧米の投資家からは非常に好まれる数字となります。
日本企業のROA、ROEは一桁台が多く、総資産や株主資本を使った経営効率が良くないと見られます。
そのため、任天堂のようにROAやROEが高水準であると、投資資金が集まりやすい状況になります。

安全性を見る


有価証券報告書にある貸借対照表をチェックすると、流動負債および固定負債に有利子負債の記載がありません。
また社債も発行していないようなので、実質無借金経営ということになります。
非常に安全性の高い経営をしていると見られます。
ただし、ゲーム業界では製品サイクルの短さ、技術革新の速さにおける製品開発、魅力あるソフトウェア開発の各要素では、競争が激しい状況です。

よって借入をすると、経営が傾いた時に一気に財務状況が悪化するリスクがあると言えます。

成長性を見る


Nintendo Switchの販売が好調で、2103万台普及しています。
またソフトウェアも1億6,872万本の販売実績があり、続編やスピンアウト商品を販売できる余地が生まれています。

今後もソフトウェアの販売は控えているので、成長性は確保できていると想像します。

任天堂の経営課題をSWOT分析


家庭用ゲーム機業界では、現時点でSwitch、Play Station、Xboxがあります。
各プラットフォームでは、シャアの拡大によって、魅力的なゲームを有するベンダーを引き込むことが可能になります。
よってハードウェアの販売については、非常に熾烈な競争があります。

この点では、現在の収益があったとしても、将来がひっくり返る可能性がありますので、今後の競争力維持について、任天堂の施策が気になるところです。

またゲーム市場は、スマートフォンが提供するクラウドベースのゲームが台頭する事で、市場が侵食される可能性があります。
現時点で、まだそこまで大きなトレンドになっていませんが、プラットフォームとしてiPhoneやAndroid端末の普及は大きな脅威になります。

投資水準を見てみよう


現時点での投資水準でいうと、決算時のPERは非常に魅力的です。
ただし、その時点よりも株価が上がっていますから、三段目の踊り場に差しかかって、その先に伸長するか判断が分かれるところです。

とはいえ、2008年の高値を狙っていく展開ですから、一度上抜けると高値を更新知る可能性があります。

今後の株価動向を注意深く見守っていきたいと思います。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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