JAL(日本航空)の株価は需要回復で吹き上がる鍵はこの3つの指標【株価上昇の兆候か?】

JAL(日本航空)の株価は、新コロナの影響で航空需要が戻らず低迷しています。
収益が上がらなければ、株主に還元できませんので、致し方ないとは言え、上場以来の安値を狙う展開も視野に入っているような感じです。

とはいえ、財務の数字はそこまで悪くないというのが率直なところで、破綻後に負債整理をした事から、意外と身軽な経営になっています。

現在の株価水準


9月25日時点で、2067円となっています。
日足を見ると、なにやら下落方向に向かっているような気がします。
直近の安値は1663円で、下値抵抗線になりそうです。

とはいえ、世界各国の入国規制は徐々に緩和されるような気がします。
国内の航空需要は徐々に回復の兆しが見えています。
ビジネスクラスなどの収益のドル箱がある国際線の再開は、JALの財務を占う上で、必要な要因となります。

JAL(日本航空)の事業構造は?

JALは旅客運送業なので、旅客を載せて、貨物を運ぶことで事業が成り立っています。

・旅客運送
・航空貨物
・空港旅客サービス
・整備
・旅客販売
・空港周辺事業(ケータリングなど)

旅客運送をすると、空港施設や設備の保守メンテナンス、機体整備、機内食のケータリングなどの業務が発生します。
また、旅行会社、機内販売を扱う商事会社もあります。
航空業は周辺のサービス含めて子会社化しているところが多いです。

ただし、航空需要があっての収益となるので、まったく違うドメインを事業として行う事ができず、新コロナような事象の場合は、他の収益源をあてに出来なくなります。

財務分析で見る経営状態

JALの財務は負債が軽いのが特徴です。
有利子負債が自己資本に占める割合を測る負債比率は非常に小さいです。

一度破綻をして合理化をしたおかげですが、一方でANAにとってみれば国から税金が投入されて財務整理をされたら面白くないですよね。
そういった意味も含めて、数字を見てみると面白いかもしれません。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROAとROEは対前年比で下がっていますが、これは売上げと利益が落ちている影響です。
2019年3月の数字だけを見ると、悪くない数値です。
航空機の資産額を見ると、8279億円となっていて、商売道具の機体を保有する一方で、その機体をしっかりと収益を産む路線へ投入しなくてはなりません。
その点では効率良く経営されていると思われます。

破綻前のJALは、お客さんが少ない路線でも、社会インフラだから飛ばさなくちゃいけないんだ、というマインドで、会社の損益は関係ないという社員が多くいたとかなんとか。
今は、企業として社会的責任を果たし、しっかりと収益を上げる企業活動を浸透させていると見て取れます。

安全性を見る


破綻してからの財務離整理によって、自己資本比率が高まったようです。
負債比率も十分小さい数値となっています。

有利子負債対月商倍率は2.2倍で、現状の売上げで十分返済が可能な範囲です。
ただし、売上高営業キャッシュフロー比率については、4%と低下しています。
営業利益が下がっている事に加えて、資金回収に時間がかかる売上げがあるものと考えます。

成長性を見る


新コロナの前までは、順調に運営されていて、インバウンド需要も取り込み、売上高も伸びていました。
2020年3月の数字はマイナスになりましたが、今後航空需要の回復に伴って、業績も急回復は間違いないと思われます。
当面はビジネス需要の回復が先で、旅行需要は徐々にという感じだと思われます。

JAL(日本航空)の経営課題をSWOT分析


経営の強みは財務の健全性です。
また、収益が出る路線だけをしっかりと厳選して、収益性を確保しています。
一方でANAはJALよりも路線が多く、拡大経営のため債務が大きくのしかかっています。
今回の新コロナウィルスによる需要減少では、銀行借入の大きさから言うと、JALはANAよりは軽微となっています。

ただし、弱みとしては路線が厳選されているため、航空需要の回復においては急回復のカンフルにはならないかもしれません。

市場の脅威はやはりこうした感染症などの疫病による渡航規制が長引くと、国の規制が入りますから、企業単体としては何も出来なくなります。
とはいえ、出来る事を精いっぱいやる、と社員が一丸となっているのはソーシャルメディアなどでかいま見れるので、航空需要回復までなんとか頑張ってもらいたいです。

投資水準を見てみよう


PERを見ると、十分割安感が出ている感じがします。
ただし、現時点で株価のトレンドが見えないため、売りと買いとでエントリーに迷う相場でしょう。

今後、国際線再開は時間の問題なので、一段下げたところで買いを入れるのは有りかもしれません。
いくつかの国では日本とのビジネストラックについて話しがされていますから、ビジネスマンの渡航はそろそろ始まるでしょう。

ANAも含めて、中期保有で考えるのであれば、一段下がったところか買いのタイミングと判断できるかもしれません。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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