花王の株価を支える3つの指標【業績から株価を探る】

花王の株価は、新コロナウィルス相場の3月に大きく下落した後、若干持ち直しましたが、7月29日の決算短信で前年同期比でマイナスになったことから売られました。
現在の株価を見てみると、若干ボックス圏のような値動きです。

7月末に短信でネガティブ情報が出て、中間配当が決まったために売られたのかと予想。
とはいえ、業績は手堅いために、経済活動正常化に併せて、化粧品などの嗜好品は売上げが戻ってくるんじゃないかと考えます。

現在の株価水準


現時点で、二番底から三番底の形成をしているんじゃないかと考えます。
冬に向けて新コロナウィルスが再度流行するような兆しがあれば、経済活動自粛になって来た場合、更なる株価の下落はあるでしょう。

とはいえ、経済活動がここまで制限されて、消費マインドが冷え込んでいる状態では、再度の自粛はちょっと考えられないですね。
ということは、株価も上向いてくるのを期待です。

花王の事業構造は?

花王は、3つのセグメントに、それぞれ事業がぶら下がっています。

・コンシューマープロダクツ事業
(化粧品事業、スキンケア・ヘアケア事業、ヒューマンヘルスケア事業、ファブリック& ホームケア事業)
・ケミカル事業
・その他事業
(ロジスティックなど)

海外にも展開していますから、生活の各局面に製品を配置する事が出来ます。
生活関連分野で幅広いプロダクトラインをもつ花王は、需要の極端な落ち込みがあまり大きくない事業構造を持っています。

財務分析で見る経営状態

財務の数字は非常に力強く、堅実経営が見てとれます。
生活に根ざした製品は単価が安くても、大量に、且つ、定期的に消費されます。
そのビジネスモデルに裏打ちされた財務構造を持っています。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


特筆すべきはROEが非常に高い数字なっています。
投資家からすると、株主資本を有効に使用して、高い収益をたたき出しているため、投資するに値すると判断されます。
売上高営業利益率も、製品のコストを下げて、出来るだけ適正価格で売れるようにマーケティングをしている証拠となります。

価格競争力がある製品をしっかりと作り出し、市場の競争激化には勝てる製品を投入しているであろうことが想像できます。

安全性を見る


自己資本比率も安全性をしっかり担保できるほどの数値です。
売上高営業キャッシュフロー倍率を見ても、利益率が高いのがよく分かります。
現金も十分に確保できているので、経営の体力はしっかりあると言えるでしょう。

成長性を見る


新コロナの影響や市場の競争激化によって、対前年比ではあまり成長はありません。
また2020年度の収益については、短信で発表された通り、対前年比マイナスです。
よって、この経済状況では成長性を見るよりは、安全性重視で投資判断した方がいいでしょう。

花王の経営課題をSWOT分析


花王の強みはプロダクトラインにおける広さを深さでしょう。
生活のあらゆる場面で消費される衛生用品が数多く揃っている事は、生活する上では消費に繋がりますから、収益化のチャンスが大きくなります。

ただし、海外におけるブランド力の構築については、競合他社が強いため、苦戦する場面もあるようです。

少子高齢化が進んでいますから、介護関連の製品群充実は市場機会としては非常に大きいでしょう。
また、トレンドとしては日本のみならず、先進国では顕著になってきているので、海外市場で収益を上げるチャンスは広がっている感じがします。

一方では、有価証券報告書にある「油脂などの原材料価格下落による製品価格の調整で減収」となり、資源価格が下落すると、その分、製品価格も下げざるを得ず、収益を圧迫します。

投資水準を見てみよう


PERは業績のよい企業だとこの程度はあります。
現在の株価水準が一段下がった時には、エントリーするのもいいかもしれません。
市況が好転すれば、花王の株価は上昇していくはず。
三番底をつけるかどうかが気になりますが、下げ止まりをしっかり分析したいところです。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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