富士通の株価上昇を3つの指標から探る【テレワークだけじゃない強み】

富士通の株価が新コロナ相場で落ちたのにも関わらず、それからも伸長しています。
テレワーク需要による基幹システムの外部通信制確保なんかをやっているのかな、と思ってんですが、財務が予想以上にいいので、そのために株が買われている印象。

財務の強みが読みながら、富士通の株価が伸びている理由を探ってみましょう。

現在の株価水準


新コロナ相場で一旦は落ちたものの、非常に強いトレンドで上昇している感じがします。
ただし、14000円を超えて、天井をつけてからは若干ボックス的な値動きです。

新コロナでテレワーク株がだいぶ買われましたが、富士通はそれ以上に基幹システムやAIなどにも強みがあるので、底堅い動きになっているようです。
しかも出来高が伴っている値動きですから、他の軟調な銘柄よりは、財務もしっかりしている富士通が変われるのも不思議ではありません。

富士通の事業構造は?

富士通は4つのセグメントを持っています。

・テクノロジーソリューション
・ユビキタスソリューション
・デバイスソリューション
・その他

テクノロジーソリューションでは、基幹システムやPOSなど、業務のバックボーンになり得るビジネスを展開しています。
ユビキタスソリューションでは、パソコンを中心にオフィスワークのICTデザインやソリューションの提供をしています。
デバイスソリューションでは、LSIをメインとしたデバイスの製造販売を行っています。

大型のシステム開発はNECや富士通が有名ですが、東京証券取引所のシステムがと末弟待ったのは、記憶に新しいですね。

財務分析で見る経営状態

富士通の財務は、半導体デバイス工場の再編で連結対象外になり、1820億円の減収の影響がありました。
とはいえ、財務は健全に推移しているので、大きな問題とはなりそうにありません。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROEは10%を超えているので、国際的に必要最低限の投資要件は満たしています。
売上営業利益率も改善していますから、収益については問題ないレベルでしょう。

ROAの数字も改善はしていますが、こちらももう少し上げていければいいのにと思います。
今後、政府の各種手続が電子化されていくので、基幹システムの受注という面で見ると、収益チャンスが広がりそうです。

安全性を見る


自己資本比率は悪くない水準です。
ハードウェアなどの資産がありますから、財務活動を中心とした投資が増えて、自己資本を増やすところまでは行かないのかな、と想像します。
とはいえ、負債比率も低く、経営の安全性を考えるに、安心できるレベルではないでしょうか?

売上高営業キャッシュフロー比率も改善していますから、コストを削減して、案件の利益率が上昇しているのが見てとれます。

成長性を見る


売上げの伸びは横ばいですが、収益は改善しています。
2020年度は新コロナウィルスの影響で、経済活動が停滞した事で、富士通の売上げも落ちる事になるとは思いますが、公官庁のICT化における需要については引続き期待できるレベルにあると感じます。

富士通の経営課題をSWOT分析


富士通の強みは、システムとハードを組み合わせた提案力にあります。
また、AIの活用、基幹インフラのシステム構築は幅広い分野に広がっています。

AIに冠しては、全世界的に人材獲得競争が起きていますから、この点は事業発展における弱みになるでしょう。
なかなか外から見れない部分ですが、能力給の拡充などの施策も行っているようなので、今後に期待できそうです。

技術競争はだんだん激しさを増してくるはずで、また技術の移り変わりも早くなってくると思われます。
富士通がこの市場環境でどれだけ早く組織を動かしていけるのか、興味があるところです。

投資水準を見てみよう


PERはIT企業としては低いレベルにあるかもしれません。
ただし、ここからまたもう一段の株高を狙うには、地合いの良さが必要となるかもしれません。
相場が上昇基調になり、投資マネーがじゃぶじゃぶ入るようになれば、おしめのタイミングでエントリーがいいかもしれません。
とはいえ、新コロナの影響がどこまで続くのか、注視することは必要です。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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