ホンダ(本田技研工業)の株価回復の鍵を握る3つの指標とは?【ホンダジェットは重荷か?】

ホンダ(本田技研工業)の株価も確かに新コロナ相場で暴落していて、今年の二番底を狙うような展開かもしれません。
トヨタもそうですが、自動車産業ももれなく販売台数は落ちていて、売上げ・利益とも減収減益です。

今後、ホンダの株価はどうなるのか、3つの指標から分析してみました。

現在の株価水準


新コロナ相場で安値をつけてから、一旦反発して、3000円で再び反転です。
500円ほど戻して、現時点ではボックス相場っぽいですね。

需要回復の兆しは見えていますが、今年の決算の数字次第では、業績回復には数年の時間がかかるかもしれません。
何より個人消費が失業や給与カットによって冷え込んできたのが顕在化した場合、自動車買替え需要が伸びる事は難しいかもしれません。

◯◯の事業構造は?

ホンダの事業はシンプルです。

・二輪事業
・四輪事業
・ライフクリエーション事業及びその他の事業

ライフクリエーション事業及びその他の事業の中に、ホンダジェットが入っています。
二輪車は新興国の需要が増してはいるものの、なかなか需要を取り込むには競争が激しくなっているようです。
またライフスタイルの変化によって、日本市場では二輪車は完全なる趣味になりつつあって、市場が縮小している状況が続いています。

財務分析で見る経営状態

ホンダの売上げ規模は、トヨタの約半分です。
それでも15兆円近くも売上げがあるのは立派といわざるを得ません。
日産がシェア・売上げともに落としている状況では、ホンダが躍進しないとトヨタの一人勝ちとなりそうです。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROA/ROEともに、数字は非常に小さいです。
総資産あるいは株主資本と比べて売上げが小さいのか、あるいは売上げの規模に対して、総資産や株主資本が大き過ぎるのか、ですね。
売上げを上げていくのが難しい場合は、少ない資本で効率良く運営するようにしないとROA/ROEの数値は上がってきません。

経営効率だけを見ると、投下資本に対する収益が小さいと判断できますから、これは効率経営をしていないと見てとれます。
よって、経営改革で現場の生産・販売の効率を上げる余地が大きいのでしょう。

安全性を見る


自己資本比率はアベレージといったところでしょうか。
ただ負債比率が気になるところです。
数値としてはやや大きいかな、と。

とはいえ、有利子負債対営業キャッシュフロー倍率は改善しているので、経営努力としては評価できるものがあります。

成長性を見る


減収減益ですが、それでも利益は出ていますからコストカットを頑張った感じがします。
また営業費用も前年度に比べて1%カットされています。
製造業の場合は、減収が見えた段階ですぐにコストカットは出来ない体質です。
船がいきなり止まれないのと一緒で、惰性で動いてしまう部分があります。

ここ数年では成長性は確保できていないので、新コロナが落ち着いて生活が落ち着かない事には成長性は確保できないかもしれません。

◯◯の経営課題をSWOT分析


テクノロジーの進化については、自動運転や衝突安全装置はこれから必須です。
また、IoTを用いたコネクティビティはより重要になるでしょう。
ホンダは自由な研究開発の文化がありますから、この点は斬新な製品を期待したいところです。

一方では、法規制により環境規制が厳しくなる事、また地政学的に中国などのカントリーリスクが高まる事など、世界規模での環境変化は要注意な要素となります。

投資水準を見てみよう


株価はPERから見ると若干割安かもしれません。
とはいえ、今年の二番底なのかまだ判断はつきかねるので、株価が吹き上るタイミングを見計らってのエントリーが吉かもしれません。

最後に、ホンダジェットに関連して、ライフクリエーション事業及びその他の事業で「航空機および航空機エンジンの営業損失は、422億円と前連結会計年度にくらべ20億円の悪化」と有価証券報告書に記載があります。

確かに営業損失422億円なので、重荷といえば重荷になると思われます。
マーケットで言えば、プライベートジェットの需要は北米中心だと思われますし、アメリカの景気に大きく左右される部分は否めないでしょう。
日本でもたくさんホンダジェットが売れればいいんですけどね。
国内移動でプライベートジェットの文化がないのは、国土が狭いからってのも関係しているでしょう。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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