デンソー(DENSO)の株価が好調な3つの理由【指標から見た相場感】

デンソー(DENSO)の株価は2020年3月の決算の減収減益のインパクトがないんじゃないかというくらい、堅調に推移しています。
自動車メーカーは軒並み減収減益な中で、デンソーももれなく同様な状態ですが、業績は底堅く推移しているようです。
自動車部品メーカーの最大手で、財務の数字もなかなか見事です。

デンソーの強さの秘密を財務の側面から見てみたいと思います。

現在の株価水準


株価は2020年3月の新コロナ相場で暴落し、そのまた拭き上げています。
出来高も伴っている動きなので、おそらく株価に割安感があり買われたのではないでしょうか?
高値は2018年1月に7000円をつけていますので、まだ山は高いとはいえ、業績が好調であれば目指していく展開かもしれませんね。

日本の自動車メーカーはどこも減収減益のため、デンソーだけが増収増益になっていくとは思えませんが、それでも財務状態が盤石な経営をしていますから、株価の下支えは問題ないと考えます。

では、財務を見ていきましょう。

デンソー(DENSO)の事業構造は?

デンソーは自動車関連部品を幅広く手掛けています。

・パワトレインシステム
・エレクトリフィケーションシステム
・センサ&セミコンダクタ
・サーマルシステム
・モビリティエレクトロニクス
・非車載事業

自動車を作るに当たり、重要な部品を供給できる企業ですから、メーカーとは深い関係で結ばれています。
最近は衝突安全装置の需要が高まっているため、センサーやレーダーにおける開発力を持っているデンソーは、強みがあると考えます。
今後の自動車にはこうした衝突安全装置の搭載は必須となってくるでしょうから、収益を押し上げる機会は開けているでしょうか。

財務分析で見る経営状態

財務で大きく気になるポイントは特にないんですが、やはり減収減益で、なおかつ2020年3月決算では、販売費及び一般管理費
が気になります。
昨年度決算よりも、1551億円も販売費及び一般管理費が増えています。

減収局面にあって、コスト削減はかなりのスピード感を持ってやらないといけませんが、2020年3月決算においてはその点が言及されていませんでした。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROEが大きく数字を落としています。
また売上高営業利益率も営業利益の減少で、数字を落としています。
収益性は単年度だけでみると下がっていますが、自動車産業全体でも減収減益のため、致し方ない部分かと思います。

安全性を見る


自己資本比率について、非常に素晴らしい数字じゃないでしょうか?
負債比率についても、メーカー系であればもう少し数値が高くてもいいと思いますが、こちらも経営努力が見て取れます。
有利子負債対営業キャッシュフロー倍率は1倍を切っています。
1年ほどの経営で、有利子負債が返済できることを示しています。(もちろん計算に基づく理論値です。)

経営においては、直近でそれほど危惧するべき項目は見当たりません。

成長性を見る


2019年、2020年と2年にわたって減益となっていますから、成長性の数字が悪いのはしょうがないんじゃないでしょうか。
自動車の需要が戻ってくれば、デンソーの売上も伸びてきますから、今後の需要回復に期待したいところです。

デンソー(DENSO)の経営課題をSWOT分析


強みは幅広い部品レンジと、自動車の中でも重要なパーツにおける製品群が強みでしょう。
逆に、特定の顧客に依存している状況は、弱みとなります。
自動車産業においては、サプライチェーンの垂直統合がありますから、無闇矢鱈に部品を他社に販売していくことは難しいですね。

自動車においては、環境規制が今後の大きな課題となるかもしれません。
特に先進国においては、内燃機関から電気駆動への切替を進める機運があります。
とはいえ、環境整備もそれほど進んでいませんから、すぐに電気自動車に取って代わるということは起きにくい状況です。

投資水準を見てみよう


PERは高くなってきています。
PCFRはまだそれほどでもないので、割高感があるというところまでは行っていないようです。

とはいえ、株価は今後どこまで吹き上がるのか、一旦ボックスに移行してから、再び上を目指すのか、業績含めて注視して行きたく思います。
財務が健全な会社であれば、高値掴みをしない限り、配当も出るので気が楽ではありますが、塩漬けだけはいくら優良な企業の株といえども気をつけたいところです。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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