味の素の株価が強いのは3つの指標から理解する【食品業で優良企業には理由がある】

味の素の株価は勢いがあって、強いトレンドが出ていますね。
新コロナ相場で下落はしましたが、7月末に二番底をつけてから上昇トレンドに突入しています。
とはいえ、一旦押し目があると思うので、そこがどこなのか、また、どこまで下げるのかを見極めるのは大切なことですね。

減収増益の企業も、この経済環境では珍しいのではないでしょうか?
財務も力強い数値となっていますから、早速見てみましょう。

現在の株価水準


2016年2月の段階で3100円を超えていました。
その後は徐々に株価は下がってきていますが、新コロナ相場で底を打ったあとに反転しています。
どの企業も業績を落としている中で、2020年度の決算がどうなるのかは気になりますが、それでも生活に密着した商品を持っている企業は強いですね。

ここからどもまで伸びていくのか、非常に興味があるところです。

味の素の事業構造は?

味の素は製品群と地域でセグメントを分けています。

・日本食品
・海外食品
・ライフサポート
・ヘルスケア
・その他

日本食品と海外食品とでセグメントを分けているのは面白いですね。
KALDIなんかで扱っている食品は海外のものが多いので、日本以外で販売するときには、輸入食品店みたいなグロッサリーで味の素食品が売られるのでしょうかね。
もちろん販路で大きいのはスーパーマーケットだと思いますから、ターゲットはスーパーだろうとは思います。

ヘルスケアについては、製薬会社も参入しているし、森永や明治製菓などももちろんヘルスケア分野には参入しています。
この分野については、競争が激しいのでどの程度売上を伸ばしていけるか、興味のあるところです。

財務分析で見る経営状態

財務的には、優良な経営をしているように感じます。
財務が堅牢であるということは、弱点のある分野を重点的に投資して、経営効率を上げていくことが可能ということです。
とはいえ、現実にはそこまでドラスティックにはできませんから、まずは良好な財務状態を維持していくことが当面の目標となることでしょう。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROAは極端に小さい数値です。
資産に対して、利益が小さいことを意味しています。
資産の効率的な利用ができていない証拠となります。

ROEについてもどうように低い数値となってます。
株主から見たら、投下貸本に対する収益が十分上がっていないことになります。

一方で売上高営業利益率は悪くない数値ですので、儲ける力はあると言えます。

安全性を見る


庵税制の数値は悪くないです。
むしろ食品業としては、優秀な部類に入ると思います。
売上高営業キャッシュフロー比率を見ると、現金をしっかりキープしているように思われます。

成長性を見る


2020年3月決算では、減収増益でした。
コストを見ると、減収に合わせてコストも下げているため、利益がしっかり出ているのが確認できます。
経営陣がしっかりとトレンドを見極めた上で、コストコントロールを入れていたのがわかります。

味の素の経営課題をSWOT分析


味の素の強みは、生活に密着した食品という分野において、非常に強力なブランドを構築しているところです。
また調味料にしても、消耗品ですから、定期的に購買がなされますから、安定収入に繋がります。

弱みは、リソースを生かした経営が若干の課題があるのではないかと見て取れます。
ROEやROAが低いのはその証左だし、有価証券報告書にも資産の効率的な運用や経営ができていないことに言及があります。

今後マクロ環境でいうと、人口増で食料受給が逼迫してきます。
原材料も逼迫すると考えられますから、生産コストの上昇が喫緊の課題として認知されるでしょう。
販売価格へ添加するにも、所得増が伴わなければ、食品価格の高騰は不況下におけるスタグフレーションの誘発要因になりえます。

投資水準を見てみよう


PERが高いのが気になります。
とはいえ、現時点で二番底をつけて上昇基調ですから、エントリーのタイミング次第では利益は狙えるかもしれませんね。
財務状況は悪くないので、決算短信などはこまめにチェックしていきたいと思います。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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