ファナックの株価を支える3つの財務指標【最強の経営とはこのことだったのか?!】

ファナックの株価は、新コロナ相場で一旦落ち込み、現在は下落前の水準を回復しています。
二番底を打たないで、吹き上がったあとにボックス相場に移行しています。
財務を見ると、これほど優良な会社があるのか、とびっくりするほどです。

株価が早期に戻した理由を財務から見てみましょう。

現在の株価水準


新コロナ相場での落ち込みから、しっかりと株価を戻しています。
ここ数年は成長性という部分では数値的に成果が見られないため、現状の株価に落ち着いていると考えられます。
とはいえ、経理の体力はあるし、商品力もあるので、設備投資需要が戻ってくれば、再び株価も上昇に向かうでしょう。

ファナックの事業構造は?

ファナックの事業はロボティクスおよび工作機器を柱としたファクトリーオートメーションです。

・FA部門
・ロボット部門
・ロボマシン部門

この3つのセグメントで収益を上げています。
また、生産設備のため、保守に力を入れていて、機会が現役で動いている限りは、サポートをすると明確にポリシーを掲げています。
よって、サービス部門もしっかりと収益が上がる体制になっていますので、売って収益を上げ、サービスでも収益をしっかり挙げられる会社となっています。

財務分析で見る経営状態

財務内容は非常にシンプルです。
通常、ここまで大きい会社は、銀行などからの借り入れによって規模が大きくなるのですが、ファナックは無借金経営です。
製造業としては、わりかし意外な経営方法だと思われます。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROA、ROEともに数字を下げています。
もっとも前年の数値を見ると、非常に優秀な部類に入ります。
ROEは10%を超えていますし、ROAも10%に近い数字です。
株主から見たら、資本をしっかり回して収益を上げているため、リターンが期待できると判断されます。

売上高営業利益率の数字も、利益率が高いものとなっています。

収益性の高い企業と言っても間違いないと思われます。

安全性を見る


自己資本比率の高さ以上に、無借金経営というのがすごいです。
この規模で有利子負債の借入がないというのは、よほどしっかりと理念を持った経営をしてきている証拠です。
ファナックの株を買うかと言われたら、安全性の側面だけを見ると、買いでしょう。
それほど優秀な財務内容となっています。

成長性を見る


成長性でいうと、売上も営業利益も、Year on Yearで数字を下げています。
つまり、減収減益を重ねている状況です。
もっともこうした生産設備は、ある一定のサイクルによって売上の増減があります。
半導体で言えばシリコンサイクルと言われるように、おおよその活況不況とうのが分かります。

資本財についても、同様に企業の設備投資のサイクルがあるので、短期的に言うと売上も収益も変動します。
生産に関する資本財を生産しているメーカーは、だいたいにおいて同様です。

ファナックの経営課題をSWOT分析


ロボットに関しては、非常に競争力の高い商品群を展開しています。
また製品のデザイン性も秀逸です。
この辺は大きなアドバンテージとなっています。

弱みはハードとソフトの融合におけるソフトウェアではないでしょうか?

市場環境は、AI技術の進歩、IoTの需要増進、などがビジネスチャンスとなってくるでしょう。
また脅威としては、経済活動の低迷による生産活動の低迷、ひいては設備投資の需要減です。

投資水準を見てみよう


PERの水準は高いので、割安ではないですが、上値を狙う余地はまだまだありそうです。
純粋に財務の数字だけを見れば、買ってもいいのかな、と思います。
売上や収益の水準が戻ってくれば、株価ももう一段上に伸びていくでしょう。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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