ワークマンの株価が強い理由を3つの指標から考える【横展開で商機を掴む戦略】

ワークマンの株価は、2005年に400円くらいだったのが、現在では9000円前後で推移しています。
随分と成長していますが、上場したばかりのときに株を買っていた人は、20倍以上になっていますね。
実際はそこまで株をホールドしているのかはわかりませんが、最近は割とニュースでも露出が増えてきています。

業態もワークウェアという職人さんが通う店舗だったところを、カジュアルにかじを切って、スポーツウェア、アウトドアウェアへと軸足を移しつつあります。
もちろん、ワークウェアでは圧倒的に強みがありますから、横展開の戦略としては今後もワークウェアは重要なドメインでしょう。

ワークマンの財務は非常に優秀です。
株価を支えている財務を3つの指標から見てみましょう。

現在の株価水準


新コロナ相場で落ち込みましたが、すぐに戻しています。
とはいえ、高値を無条件に狙っているというよりは、現在方向性を定めるために力をためているところと見るのが妥当かもしれません。
現在はもみ合いのような状況なので、今後下振れしていくのか、或いは決算短信を足がかりに、高値を狙っていくのか、要注目です。

ワークマンの事業構造は?

ワークマンは、ワークウェアの製造・小売がドメインです。
単一セグメントのため、以下の切り口でセグメントを分類しました。

・ワークウェアの製造・販売
・フランチャイズ運営
・直営店運営

基本は小売業です。
フランチャイズ加盟店は868店舗あります。
全国展開していますが、長崎県には1店舗しかありません。
一方で東京は55店舗となっています。

財務分析で見る経営状態

ワークマンの財務状況は非常に優秀です。
経営陣がいかに低リスクを意識して経営してきたのかが分かります。
とても慎重な企業運営なのでしょう。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROAおよびROEはともに10%を超えています。
ROEに関しては、18%を超えていますから、いかに効率的な経営を行ってきたのかが分かります。
小売で高利益を上げていくには、まずは低コスト、高単価ですが、単価は高くありません。
つまりはそこそこの利益が取れる低価格でたくさん売っていく戦略です。

安全性を見る


自己資本比率が非常に高いので、経営は安定してます。
負債比率は2%ということは、実質無借金経営に近いです。
創業時からしっかりとキャッシュが積み上がる経営を心がけてきたのでしょう。

成長性を見る


売上高も営業利益もYear on Yearで伸びています。
今年度は新コロナの影響で、小売は打撃を受けていますから、売上も利益率も下がるかもしれません。
それにしても、しっかりと増収増益をしているのは素晴らしいです。
投資する方から言うと、こうした企業は長期ホールドしたくなります。

ワークマンの経営課題をSWOT分析


商品自体はブランド力があります。
また低価格で高品質、さらに買い替えはワンシーズンごとでも問題ない価格。
ワークマンというブランドには力があります。

弱みは売上増に伴い、商品が欠品することの機会損失を防ぐために在庫を積んでいますから、その管理は成長期の企業であれば弱みになります。
今後はICTを活用して、在庫管理はしっかりと進めていくと考えます。

労働市場の高齢化、人口の減少で、ワークウェアの市場が縮小するでしょう。
ただし、スポーツウェア、カジュアルウェア、アウトドアウェアやレディースウェアに進出して、新規需要の掘り起こしを行っています。

投資水準を見てみよう


株価はすでに高い水準とも言えなくもないです。
PERは36倍を超えていますし、PCFRも高い水準です。
とはいえ、このへんで踊り場になったとしても、しばらくはおしゃれなワークウェアで認知されていますから、職人以外のマーケットは伸長していくと考えます。

そうなると株価も成長を折り込みつつ、高値を狙っていく動きになっていくでしょう。
逆に、ワークマンブームが終焉となると、新規進出分野での売上は下がるので、株価も影響を受けます。

このあたりの値動きについては、今後も要研究ですね。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

関連記事