エーザイの株価を支える3つの指標を分析する【財務内容の健全性は?】

エーザイの株価は最近元気がありません。
財務の側面から分析すると、株価を支えるに十分な財務状況なのが分かります。
製薬業は、創薬のリスクのみならず、政府の医療政策によって収益に影響を受けます。
株価も当然、上下変動するため、財務の数字だけでは投資判断は厳しいところかもしれませんね。

とはいえ、エーザイの財務を分析することで、将来の経営方針も見えてきます。
それではエーザーの財務状況を見ていきましょう。

現在の株価水準


株価は新コロナウィルス相場で、もれなく下落しています。
その後は持ち直して、下落前よりも株価を上げています。
しかし、10月に入り株価が再び下降局面に入り、陰線が伸びています。
テクニカル的には下落方向の力が強いのかな、と思えます。

これはアメリカの薬価見直しのニュースが出たためで、投資家が利益確定に動いているものと見られています。
今後のアメリカ大統領線に行方で、株価が戻るかどうかになるでしょうね。

エーザイの事業構造は?

エーザイの事業セグメントは非常にシンプルです。

・医薬品事業
・その他事業

医薬品事業においては、ニューロロジー領域にて、「アルツハイマー病(AD)/認知症領域に最も注力」していると有価証券報告書に記載があります。
アルツハイマーに関連する薬が開発されると、市場規模はかなり大きいので、開発に各社しのぎを削っていることと思います。
また、オンコロジー領域として、「自社創製の抗がん剤「レンビマ」の価値最大化に向けた取り組みが順調に進展」しいてるようです。
このレンビマは、肝細胞癌のみならず、「子宮 内膜がんをはじめとする7がん腫13適応を対象とした試験」が行われているそうです。

その他の事業は、サプリメントや衛生用品などになります。
ちなみに、チョコラBBグループの売上収益は154億78百万円あるそうです。
多くの人がビタミン補給や口内炎の早期治癒のためい、チョコラBBにお世話になっていたりしませんか?

財務分析で見る経営状態

エーザイは財務目標を明確に定めています。
有価証券報告書を見ると、ROEはもちろん、その他の経営指標もしっかりと重視して、パフォーマンスを上げていくことをコミットしています。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROA/ROEともに2020年3月の数字は対前年度に比べて、大幅に良くなっています。
特にROEについては、10.4%から18.6%に向上していてます。
投資家目線で見ると、ROEが18%もあるということは、自己資本を有効に活用して売上を上げているということなので、投資する上では安心できます。

営業利益についても、売上高営業利益率を見る限り、しっかりと利益を残せる体質になっていることが見て取れます。

安全性を見る


自己資本比率も十分に高く、負債比率も小さい水準です。
とはいえ、有利子負債対月商倍率、有利子負債対営業CF倍率ともに若干数字が対前年度で悪くなっています。
これは有利子負債が対前年度で22%ほど増えているためだと思われます。

もっとも、数値的には悪くない部類ですから、それほど神経質になるものではないと判断できます。

成長性を見る


営業利益率はYear on Yearで伸びています。
売上は対前年度比1%アップなので、それほどではありませんが、利益率が大幅アップです。
今後もこの水準を維持できれば、非常に優良な財務を継続できると思われます。

エーザイの経営課題をSWOT分析


強みは抗がん剤、抗アルツハイマー薬でしょう。
研究開発はリスクがありますが、しっかりと分野を研究されていて、リスクを強みに変えているのだと見て取れます。
市場機会的にも、老齢社会では必須の薬ですから、この分野でしっかりとポジションを確立すると将来的な収益の確保は期待できます。

中国にも当然子会社ありますが、カントリーリスクとして今後もしかすると顕在化してくるかもしれません。

投資水準を見てみよう


PERはそこそこの水準です。
特段割安ではないですが、今後の株価動向によっては割安水準になってくるかもしれません。
ROEが高水準であれば、PBRも数値が上がってくるでしょう。

財務的には懸念点はありませんから、開発中の薬については常時ニュースをチェックして、試験や治験段階の進展があればすぐに反応できるようにしていたいですね。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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