キーエンスの株価が好調な理由を3つの指標から分析【原価率がものすごい低い】

キーエンスの株価は新コロナ相場の下落から素早く回復して、今年の底値から2倍近くまで戻しています。
2020年3月の決算では、減収減益でしたが、株価は堅調に推移しています。
財務も無借金系、利益率の高さ、などを勘案して、人気株になっているのかと想像します。

財務の数字はとても興味深いものだったので、以下で詳しく見ていきましょう。

現在の株価水準


新コロナ相場では、28910円をつけて、その後は順調に回復しています。
二番底を試す展開もなく、急上昇している感じですが、2020年度の業績に鑑みると、どの企業も減収減益は免れないため、その中でも財務が堅調なキーエンスに資金が集まっているかと想像します。

といっても、キーエンスも製造業に密着している事業ドメインですから、顧客企業の業績が悪ければ、設備投資は進まないので、業績は釣られて悪くなると思われます。

今後は一旦加熱した株価がどこかのタイミングでクールダウンするのか、それともボックスで推移して再度高値を狙うのか、注目していきたいところです。

キーエンスの事業構造は?

キーエンスは単独セグメントです。

・電子応用機器の製造販売

センサーや測定機器を開発、販売しています。
顧客の困り感のある領域を上手にヒアリングして、他社が真似できない製品開発スピードで商売をとっていきます。
価格は高いかもしれませんが、それでも現在困っている課題を解決することで、顧客も生産性が上がるのであれば、トータルでコスト削減が進みます。

顧客の支持が得られているのは、こうしたスピード感のある製品開発力と提案力によるコスト削減、収益力のアップを顧客にもたらす強みがあるからです。

財務分析で見る経営状態

財務の数字は非常に立派です。
平均年収は1800万円を超えていて、実力が公平に評価される組織文化です。
営業力に定評があるのは、素早い顧客対応と業績を上げるための行動計画の策定にあります。
財務の数字が良いというのは、一長一短でできないので、経営者が長年努力を積み重ねてきた足跡が見えるようです。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROA/ROEともに10%を超えているのは、とても素晴らしいです。
ただし、ROEが若干低く感じるのは、自己資本が大きいためで、ROEを改善させようとすると、今以上の売上が必要になります。
売上高営業利益率は、驚異的な数字です。
5割を超える企業は早々ないでしょう。
ものすごく収益力のある会社と言えます。

安全性を見る


無借金経営です。
有利子負債がありません。
この企業規模で無借金経営というのは驚異的です。

成長性を見る


減収減益のため、成長率はマイナスです。
とはいえ、利益率は非常にいいので、減収になっても、高い収益を誇っています。
今後しばらく高収益は続くと思われますから、市況が回復して増収増益になったときには、株価はかなり吹き上がるでしょう。

キーエンスの経営課題をSWOT分析


強みは研究開発力と営業力です。
資料請求をすると、すぐに営業マンから連絡が来るそうです。
営業はお客さんの困っているところを徹底的にヒアリングをして、製品開発につなげるようです。

今後はAIをより活用した測定機器、検査機器の開発が加速するでしょう。
技術革新が業績の追い風になりそうです。

投資水準を見てみよう


投資水準としては、PERはいささか高めの数値です。
現時点で投資をするかと言ったら、一旦押し目で下げたところを拾って細かく利益を取るか、次の暴落を待つかでしょう。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

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