大和ハウス工業の株価を支える3つの財務指標とは?【堅実な経営で株価堅調】

大和ハウス工業の株価は新コロナ相場で急落して、その後は急落前の株価の半分ほどに戻っています。
財務は堅調に推移していますから、現在戻りきらないのは経済の落ち込みによる可処分所得の減少や賞与削減などの消費需要低迷によって住宅需要が凹むと予想されているためであるような気がします。

大和ハウス工業は住宅関連事業がメインですが、他にも不動産関連のストックビジネスもあるので、財務は底堅いものがあります。

現在の株価水準


2019年11月には3800円ほどの株価が、2800円ほどになっています。
落ち込みでいうと1000円ですから、大きいといえば大きいです。
ただ財務的にはしっかり利益も出ているし、ビジネスのバランスもフローとストックのポートフォリオが上手に組まれています。

賃貸住宅事業と商業施設事業はストックビジネスで、フロービジネスの戸建住宅事業よりも大きくなっています。
財務的にもストックビジネスは強いので、財務構造を見ていきましょう。

大和ハウス工業の事業構造は?

大和ハウス工業のビジネスドメインは7つとなっています。
いずれも住宅関連事業です。

・戸建住宅業
・賃貸住宅業
・マンション事業
・住宅ストック事業
・商業施設事業
・事業施設事業
・その他事業(建設支援、エネルギー、健康余暇、その他)

賃貸住宅業と商業施設事業はストックビジネスです。
これが大きいと財務が安定していくと思われます。

財務分析で見る経営状態

大和ハウスの財務は優良の部類に入るのではないでしょうか。
売上は4兆円を超えています。
不動産ディベロップメントは金額的な規模が大きいので、売上はその分だけ大きくなります。

それでは収益性、安全性、成長性をチェックしてみましょう。

収益性を見る


ROAを見ると、資産に対して売上が低いと見られるか、あるいは資産が大きすぎて資産の運用効率が悪くて売上が上げられていないのと見るか。
一方でROEは製造業(住宅販売など)としては非常にいい数字です。
投資家目線で見ると、10%を超えるROEは優良企業の目安とみなされます。

一方で、売上高営業利益率は8.7%であるので、粗利としてはもう少し頑張ってもらいところではないでしょうか。

安全性を見る


自己資本比率は悪くありません。
有利子負債は1兆円を超えていて、負債比率が59%になっています。
2020年3月決算では、売上高営業キャッシュフロー比率が3%なので、数字は要改善です。
とはいえ、2019年度は借入をしているので、数値が下がるのは致し方ないところでもあります。

成長性を見る


決算は増収増益です。
ただ伸び率は微増でした。
新コロナのパンデミックの中でも、増収増益を達成しているのは立派なパフォーマンスです。

大和ハウス工業の経営課題をSWOT分析


物流施設は今後さらなる合理化を含めて、充実が図れる分野だと思われます。
ネット通販は社会インフラになりましたが、通販需要の増大に伴って屋台骨を支える物流センターはより需要が高まるものと見られます。
一方で、人口減による住宅需要の減退は長期的に見て収益源のトレンドでしょう。
また金融機関による融資規制は、住宅ローンの審査厳格化などで住宅需要を冷え込ませるでしょう。

投資水準を見てみよう


現在のPERはそこまで高くないので、経済が回復していくに従って、商業地の再開発や住宅需要の増大が期待できます。
とはいえ、テクニカル的に吹き上がるような雰囲気が感じられないため、暫くは様子見が必要かもしれないですね。

ただ株価的には割安水準と数値的にも出ているので、長期ホールドであれば今は仕込み時かもしれません。

株式投資の初心者はぜひ読むべき!!

関連記事