貸借対照表の簡単な読み方とは?【投資家目線での見方】

貸借対照表は、その企業の過去から現在までの経営の積み上げ結果です。
純資産(資本)と負債を使って、資産をどのように増やしたか、を見ます。

よって貸借対照表は単年度の儲けを見るものではなくて、過去から現在までどのように経営してきて、その結果何が積み上がっているのかを分析するものです。

貸借対照の基本

企業の体力をはかる上で、必要な数字があります。
投資して大丈夫なのか?
それを判断する指標は貸借対照表にあります。

投資家が着目すべきは、重要な3つの項目となります。

重要な項目はこの3つ

最低限、ここはみないとダメですよ、というものになります。
企業の財務分析は、収益性、成長性、安全性がありますが、貸借対照表で安全性を確かめましょう。

そのために注目すべき項目は以下となります。

流動資産はいくらあるか?

左側の資産にある、流動資産には預金などの流動性が記載されています。

黒字倒産する企業は上場会社にはないと思いますが、流動性がないと運転資金となる現金がありませんから、経営は危なくなります。
流動性の確保のため、短期借入金が増えることもあります。

預金など現金としてすぐに活用できる資産が、当座の運転資金を上回っている状態を確認することで投資しても安全か見えてきます。
もちろんここだけ見ても安全かは100%言えませんが、少なくとも確認する項目の一つです。

一方で、預金が多すぎると資本を有効活用していないことになります。
過剰な流動性の保有は、経営効率を下げる要因にもなるので、バランスが大切ですね。
同業他社を比較しながら、妥当な水準化を確認する必要があります。

有利子負債はいくらあるか?

有利子負債は、長期と短期の銀行借入れ、社債となります。

銀行借入れは、当然利息が発生します。
わずか1%の変動が大きな影響を与えますから、製造業の場合は金利水準で財務が圧迫され、その分収益力が下がります。

社債については、直接金融のため、企業が召償還すべき金利を設定して、社債を募ります。
これも過度にあれば、返済利息が多くなるので、収益性圧迫となります。

有利子負債比率も経営指標としては非常に重要なので、貸借対照表ではしっかりと有利子負債の水準はチェックしましょう。

純資産で自己資本比率を見る

純資産は、株主資本となります。
自己資本とも言えますが、利益余剰金(内部留保)もここに入ります。

近年の経営では、市場での評価、つまり株価が上昇するかどうかの指標として、ROE(自己資本利益率)が注目されています。
ROEが8%から10%あると優良、それ以上だと非常に優秀な経営をしている企業とみなされます。

自己資本は多いに越したことはないのですが、逆に利益率が下がると、資本を有効活用できていない会社と市場から評価を受けます。
そうなると株価は低迷してしまいます。

とはいえ、自己資本比率が高いということは安全性が高いということなので、とてもいい状態だと言えます。

株式投資の視点

株式投資においては、今後株価が伸びるかどうか、下落しないかどうかを分析します。
もっとも企業財務を分析しても、正直なところ未来の成長性や安全性、収益性は正確に予測はできませんが、少なくとも現時点で将来に向けて何をしているかは分かります。

貸借対照表は、企業の定点観測になるので、常に上述の3つについてはチェックをしていきましょう。

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