純資産と負債との関係【株式投資での着目点は?】

純資産は株主資本と呼ばれる、貸借対照表の右側に位置するものです。
右側のいわゆる貸方は、負債と純資本で構成されていて、この純資本が手厚いと経営的に安定すると言われています。
投資家が注目すべき部分です。

純資産の構成

大きく分けて、資本金、資本余剰金、その他の資本構成要素、自己株式、親会社の所有者に帰属する持分合計、非支配持分、繰延ヘッジ損益、為替換算調整勘定などがあります。

とはいえ、包括利益に計上されるものも、純資産に類別されますから、会社の時価評価に影響する項目は参考程度までにしたほうが良いかもしれません。
株式投資家からしたら、短期でみる時価評価はあまり意味がないかもしれません。
もちろん、10年スパンで投資をして、その企業の成長に対して長期戦略で利益をとっていくなら参考にしたほうが良いに決まっています。

純資産と負債はどっちが多いといいの?

純資産は株主資本なので、自己資本と言えます。
他方、負債は他人のお金を借りて資産に投資をしていくので他人資本です。
他人資本は返さなくてはなりません。

もちろん、株主資本も利益を還元するために配当を出さないといけないので、返さないといけない、という部分では同じです。
でも違うのは、株主資本は有限責任ということで投資した分がゼロになってしまった場合は、投資した金額の範囲で損失を被るということ。
つまり、債権者会議に出て、投資したお金を返せ、とは言えません。

他人資本である負債は、返す義務があります。

よって、できるだけ純資産が多いほうが経営は安定します。
ROEの数値が10%を超えるほうがいい、という目標が経営指標に入ってきていますが、それは他人資本よりも株主資本を使っても受けを出すほうが、株主への還元が大きくなるためです。

投資家の視点

株式投資では、ROEの数値が8%から10%にあれば、御の字です。
それ以上ある企業も存在します。
無借金経営の企業は、株主資本(純資産)が分厚いです。

とはいえ、ROEだけをみて優良かと言ったら、実はそうでもないんですね。
ようは、純資産(株主資本)が負債よりも大きく、且つ、収益を最大化できているか、を株式投資では見ていきます。

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