損益計算書と連結包括利益計算書の違いは?【株式投資の視点】

有価証券報告書には、連結損益計算書と連結包括利益計算書があります。
この違いはなんだろうか、となりますが計算するものが違います。
正確に言うと、当期純利益を損益計算書で計算します。
その当期純利益から包括利益を計算するのが連結包括利益計算書です。

損益計算書とは?

損益計算書は、当期利益を計算するモノです。
売上から、原価、販売費及び一般管理費、営業外費用、法人税、住民税及び事業税などを差し引いて、また、営業外収益を加えて、当期純利益を計算します。

損益計算書は単体でも連結でも計算します。

有価証券報告書には、連結と単体の財務報告が記載されていますが、株式投資では連結を重視します。

当期純利益は、親会社株主に帰属する当期純利益といういう項目もあります。
有価証券報告書によってこの辺の記載は若干変わるので、いくつかの企業を見比べると勉強になります。

連結包括利益計算書とは?

会計方式の変更により、国際会計基準となって、IFRSが採用されました。
それに伴って、有価証券報告書もIFRSに倣い、包括利益計算書を表示する必要が出てきました。

簡単に言うと、当期純利益から、時価評価の有価証券や為替変動に基づく為替換算調整勘定、退職給付に係る調整額、持分法適用会社に対する持分相当額などを加減(足したり、引いたり)して、包括利益を計算します。

当期純利益と包括利益は、金額が変動することもが多いです。
詳しくは各企業の有価証券報告書で確認してみてください。

株式投資の視点

株式投資においては、この包括利益を参考にすべきかと言ったら、当期純利益を見たら良いんじゃないかと考えます。

そもそも包括利益は、時価評価を織り込んで純利益を見ましょう、という趣旨で作られています。
主には、海外の投資家が日本の企業を同じ会計基準で分析できるようにするため、日本は国際会計基準を採用し、各企業は導入を進めてきました。

企業買収などであれば包括利益もしっかりと分析するのでしょうが、個人投資家がそこまで見る必要は正直ないんじゃないかと考えます。
それよりも、本業の営業利益はどうなのか?が一番大事です。
それにプラスして、本業以外で利益を潰している要素はないかを見ていって、当期純利益が確保できているかを見ます。
また、純利益が毎年伸びているか、がその企業の成長性を見る上で大切な着目点になります。

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