売上、売上原価、売上総利益とは?【製造業の損益計算書】

売上、売上原価、売上総利益は製造業の損益計算書に書かれています。
有価証券報告書を見比べてみると、メーカーはこの書き方が多いです。

日産の売上、売上原価、売上総利益


日産の原価率が非常に高いのが分かります。
売上原価/売上高で原価率が分かります。
これだと売上が減収になると、原価の低減の弾力性が低い場合、すぐに赤字に転落します。

キーエンスの売上、売上原価、売上総利益


原価が非常に低く、高収益企業だというのがコレで分かります。
原価の他にも、売上から引くべき項目は販売管理及び一般管理費などもあるので、原価率だけを見て高収益企業とは言えません。
でも、キーエンスはかなりの高収益企業だと言えます。

原価が低くて売上が高いというのは、製造した製品に高付加価値のサービスや機能が付与されているということです。

三井物産の売上、原価、売上総利益


商社も原価率が高いビジネスです。
商品販売や事業仲介のコミッションが主な収益源ですから、手数料が高く取れないということが分かります。
商社は、権利を買って天然資源を販売したり、メーカーから商品を仕入れて顧客に販売したりのビジネスが主体です。
市場独占が出来る場合は、手数料を高く設定できますが、市場の競争が激しければ、手数料は低くなります。

株式投資の視点

株式投資では、成長性を見るために、総売上の伸び率を対前年比で計算します。
また、原価率も同時に見ていきます。

原価率が低い場合は、売上が下がっても当期純利益は黒字になるポテンシャルがあります。
逆に、原価率が高いと、少しの売上減で当期純利益が赤字に陥る可能性が高くなります。

原価を削減する力が弱いと、売上減に原価低減が追従できなくなり、赤字決算になります。
もちろん、販売費及び一般管理費の削減も追従する必要がありますが、人件費などはそうそう単年度で削減できません。
ですから製造段階のコストが低いことのほうが、収益を確保するに大切なことなのです。

原価率、これは製造業へ投資をするの出れば、有価証券報告書の損益計算書をみて分析してみましょう。

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